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本サイトについてあれこれ
" はじめに " はお時間のあるときにご一読いただければ幸いです
" 管理人について " 以下はどうでもよいことを書き連ねていますので、興味のある方だけどうぞ
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-------------------------  旅について思うこと・・・(その1)

  旅の魅力はさまざまでとても一言では語りつくせませんが、何といっても非日常との接触ではないでしょうか。 遠く離れた異郷の地で自分の常識を超えたものとの出会い。 それは建造物かもしれないし、人や食べ物かもしれないし、もしかすると文化や風習・価値観といった目に見えないものかもしれません。 自分が生まれ生活しているこの地球には他にどのような未だ見ぬ日常が存在しているのか、それを知ることは損ではないと思いますよ?  情報化が進んだ近年では地球の裏側の出来事も瞬時にこちら側まで伝わってくるようになり、世界をとても身近に感じるようにましたが、 それでもなお旅をする度に思わされます。

  世界は広く、そして懐が深い

  自分の価値観に照らし合わせて考えてみると、向こう側の日常から見て「異物」である自分は拒絶されるのではないかと思えてくるのですが、 いざその地を訪れてみると異質な私をとても暖かく受け入れてくれます。 道を歩いていて目が合えば微笑みかけてくれ、道を尋ねれば親切に教えてくれるのはもちろんのこと、 困っていると向こうから話しかけて来てくれたり、また言葉も半分くらい通じていないのに長い時間一緒に考えてくれたりと、自分が逆の立場ならここまでできただろうかと思わされることがいくつもあります。
  私はそれほど深刻な被害を受けたことは無いですが、もちろん旅行者をターゲットとしたスリやぼったくりといった一般に「悪意」と呼ばれるものも確かに存在すると思います。 街を歩いていて変な客引きに一度も声をかけられないで済むことは無いでしょう。 しかし私にはこれらが全て異質なものに対する敵意の表れであるようには感じられません。 ちょっと不適切な表現かもしれませんが、これらもまたその土地の一部として受け入れられていることのようにも感じられます。 (注:そうは言っても有無を言わさず危険な地域というのもありますよ!) こちらがしっかり用心して軽率な行動を取らず、明確な意思を示せば大概の危険は回避できます。

  未知のものに触れるとき、かなりのストレスや抵抗を感じることも多いと思います。 人はなるべく肉体的にも心理的にも負荷のかからない選択をしがちで、かくいう私も超がつくくらいの保守的性格だったりします。(^ ^ ;)  心理的プレッシャーの回避は人の本能的な自己防衛機能のひとつで、その元凶となるストレスは嫌われがちですが、旅を通して受けるものはそれほど悪いものではないと思っています。 なかなかうまく言い表すことができないのですが、何というか、このような心的負荷を旅の途中で感じるとき、自分の中にある価値観や固定観念といったものが一度バラバラに分解され、そして新しい形に再構築されているような気がします。 そして旅を終えたときには、自分の中の「世界」が一回り広くなったようにいつも感じられ、私はその感覚がすごく気に入っています。


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